「自分のことは一番自分がわかっている」
「自分のことは自分ではわからない」
どちらもよく聞くフレーズです。そして、まったくもって相反することを言っています。
ではどちらかが間違っているのか?
それは見ている窓の大きさが違うからだと思います。
自分の強み、起業ネタ、やりたいことの見つけ方 – 起業を目指すサラリーマンの自分サイズ起業の学校
自分の強みを見つけるときに知っておきたい大前提があります。それは「自分のことは自分ではわからない」ということです。「起業して何をするかは自己の棚卸」と本やセミナーで一般的に言われています。「そうか、自分を見つめ直すことなんだ」そう思って作業に取り掛かります。好きなことを100個書き出してみるとかいろいろと試してみます。ところがやればやるほど自分は何がしたいのかわからなくなったりします。これってなぜでしょうか?
それは第三者に話してみるというプロセスを踏んでいないからです。まず自分自身を振り返って書き出すことは重要です。これなくして棚卸の一歩は踏み出せません。ただ自分で自分を見つめ直すには限界があります。人には自分では気づけない自分がいるからです。自分では気づけない自分は第三者の力を借りる必要があります。
ジョハリの窓という心理学のモデルをご存知でしょうか?人には、自分も他人も知っている自分、自分は気付いていないが他人が知っている自分、自分は知っているが他人に隠している自分、自分も他人も気付いていない自分の4つの窓がある。人間関係をスムーズにし、コミュニケーションの円滑化を図るためには、自分も他人も知っている自分を大きくすることが必要というものです。このモデルにある「自分は気付いていないが他人が知っている自分」と「自分も他人も気付いていない自分」が第三者の力を必要とする部分になります。
記事の中では「ジョハリの窓」が語られています。
「自分のことは一番自分がわかっている」というのは、この窓のうち「自分は知っているが他人に隠している自分」と「自分も他人も知っている自分の一部」の事だけを指しています。
一方、「自分のことは自分ではわからない」というのは「自分は気づいていないが他人が知っている自分」と「自分も他人も気づいていない自分」を指しているのです。
記事のポイントは、「自分のことは自分ではわからない」について書かれており、そのためには「第三者」のチカラを借りることが必要ということです。
自分も他人も気づいていないのに?
どうやって知ることができるのか?
これはちょっと言葉の遊びかもしれません。「気づく」と「知る」という微妙な言い回しの違い。
実は頭の中にはある(知っている)のに、それに気づいていないだけということなのです。
第三者は当然知らないのですが、本人と第三者が話をしていく中で、突然「気づく」のです。別に神がかり的な話ではなく、みなさんも「そう言われれば…」という体験が日常あると思います。あれのもっと「目から鱗」的な感じです。
「自分が気づいていないが他人が知っている自分」を知るには、信頼の置ける友人にいかに率直に聞けるかですね。
でも友人だけに、気を使ってなかなか直球の答えをくれないかもしれません。
私がこのブログでこの記事を何故引用したか?
それは、この「第三者」がまさにコーチの役割だと思ったからです。
「自分も他人も気づいていない自分」を引き出すのはまさにコーチの質問です。質問をされてその回答を考えるクライアント。それを繰り返すことで、自分が見えてくるようになります。最初はコーチにもわかりません。でもクライアントの回答の流れをうけて繰り出されるコーチの質問が気づいていない自分を引き出すのです。
「自分は気づいていないが他人が知っている自分」はコーチからクライアントへのフィードバックです。
コーチはクライアントと話をする中で、クライアントの内面について気が付くことがあります。そのような場合は、クライアントの同意を得たうえで、「私にはあなたがxxxのように見えます」というフィードバックを返すのです。
特にクライアントの思い込みが激しい事象については、自分では見えなくなっていますが、まわりからは結構見えています。コーチはそれを気遣いや遠慮なしにズバッとフィードバックします。
同意を得ていても、ショックを受けるクライアントの方もいますが、でもそれがきっかけで新たな視点が生まれることもよくあります。
引用元の記事は「起業」に関連するものです。自分の強みを正しく認識したい方、遠慮無くこちらからお問い合わせください。