起業を考えている人にはなかなか興味あるタイトルの本だと思います。
「1万人を見て分かった 起業して食える人・食えない人」
松尾 昭仁 著
日本実業出版社
私も興味があったので図書館で借りて読みました。
ビックリするような発見を私自身は期待していたのですが、「なるほど」とは思ったものの、期待したほどの発見はありませんでした。
この本が言っていることはつまり、
「今を全力で生きる」
ということだと感じました。
こう言い切ってしまうと、「何の計画もなしにがむしゃらに動くということ?」などと、いろいろと誤解を招きそうなのでもうすこし補足します。
当然ですが未来に目を向けて具体的な目標や戦略は必要です。しかし、未来について過度な「計画」や「心配」をしないということ。
綿密な計画を立てているうちに時間が経ってしまったり、石橋を叩きすぎて壊すまではいかなくても、「叩く」ことが目的になってしまったりしてはいけない。
走っていく方向や走り方がだいたい分かったら、とりあえず走り出すということが一番大事なのだということです。
そして過去に変な固執をしないということ。
過去の失敗をいつまでも引きずるのもそうですが、過去の成功体験や肩書きにとらわれたりしてもいけないのだと感じました。
今のために自分の経験やスキルを「活かす」のはいいと思うのですが「とらわれる」ことがダメなんですね。
私自身、それができているかと問われると自信を持って「ハイ!」と言えないもどかしさも正直ありますが、「とりあえず走り出す」というのは意識しています。
でも、過去や未来に「とらわれていないか」ということを時には確認しようと思いました。