
「アイデア」や「発想」という単語からは何となく「発明」のような香りがします。発想などは同じ「発」という漢字も使われていますし。
でも「アイデア」や「発想」はもっと普段の生活に密着しています。
「掃除を簡単にする方法」はアイデアですし、「キャラ弁」は発想という感じです。
つまりは、(少なくとも)自分の世界の中では存在しなかったことを考えることはアイデアや発想になります。
そう考えると新商品の企画も発想ですし、起業テーマも発想ですし、商品設計も発想なのです。
発想法とは何か
発想法は、優れたアイデアを生み出すための手法ではありません。
優れたアイデアは、結果的に(あるいはたまたま偶然に)後から見出されるものであって、いわば偶発的な副産物です。
では、発想法は何をするのかと言えば、思考を別の軸で駆動させるのです。
この記事がすごいなと思ったのは、「発想法は、優れたアイデアを生み出すための手法ではありません。」と言い切っているところです。
確かにそうです。
いろいろな発想法も、新たなアイデアがポンと湧いて出る訳ではありません。あくまでも自分の頭が考えて出てくるものです。
でも、自分の考え方はそう簡単には変わらないので、その考え方を強制的に変えさせるのが発想法だという説明です。
なぜこの考え方に惹かれたかというと、これはコーチングそのものだからです。
コーチは答えを持っていません。これは発想法自体がアイデアを生み出さないのと同じです。
コーチはクライアントとの会話の中で、クライアントが気付きを得るようにします。それは質問だったり、なにかきっかけとなるような言葉だったりします。
これはクライアントの考え方を強制的に切り替えることに他なりません。
クライアントが「え?!」と何かに自分で気づくときは、これまで意識していなかったやり方で考えたからなのです。
何かに行き詰まっている人で、「発想法」の本を読んだことが無い人は、読んでみるとブレイクスルーできるかもしれませんよ。