「相手」に説明するときに注意すべき点とは

仲間と、ある説明資料のチェックをしている時のことです。

その資料を書いたのはその場にいない人なのですが、内容がどうもしっくりこないという話になりました。

説明資料なので「説明」をしてくれているのですが、納得感が足りません。

いろいろ議論していて、その一つの要因として「理由」がしっかり描かれていないことが見えてきました。

書いた人間は「結果」を丁寧に書いてくれていますが、「理由」は自分の頭の中ではわかりきったことなので、無意識のうちに省略したり、かなり端折って書いていたりしています。

この資料の場合、読み手が知りたいことはどちらかというと「理由」なので、そこの情報量が少ないと説明になりません。資料の書き手は最終的な結果を報告したくて、そこにフォーカスしていたのでした。

チェックの時に違和感を感じたのはこの部分でした。

「相手」のことを考えていますか?

「相手」といってもいろんな人がいます。

コンサルタントであればクライアント、会社員だったら上司や部下、営業ならお客様などさまざまです。

起業してこれまで話をしなかったような方々に説明する機会が増えている人もいると思います。

これらの人に何かを説明する時、「自分が言いたいこと」だけを説明していませんか?

これだとうまくいきません。

「相手が何を知りたいか」を考えて、それに答えるような説明もしなければいけません。

それには想像力が必要です。相手の立場に身を置いた上で知りたいことを想像してみてください。