
本業でも副業でも、新たに起業する場合には自分をよく知る必要があります。
自分の得意な事、好きなこと、苦手なこと、嫌いなこと。
どうやって知りますか?
漠然と考えているだけでは出てこないので、自分の棚卸しをしましょう。
少なくとも1時間は取って、紙に自分自身のことを書き出していきます。
出来上がりましたか?
どうですか?自分のことが分かりましたか?
結構スッキリとした人もいるでしょうし、正直「だから何なの?」という感想を持った人もいるでしょう。
それは「ジョハリの窓」に関係しています
ジョハリの窓とは、他人との関係性から見て自分自身を4つに分類するものです。

例えば、あなたがいつもギャグばかり言って周りを笑わせてばかりいるなら、あなたは解放の窓から「おしろい人」として見えています。
でも実は、自分が自惚れ屋だと知っているのですが、それ他人には見せていないとすると、他人が知らない秘密の窓には「自惚れ屋」が隠れています。
一方、あなたは自分ではまったくそんなことを思っていませんが、他人からは「お金にルーズ」と見られています。あなたの知らない盲点の窓があって、そこから他人には「お金にルーズ」なあなたが見えているわけです。
未知の窓は誰も知らないあなたです。あなたの奥底にまだ潜んでいます。
このジョハリの窓を見てどう思いました?
そうです。自分一人の棚卸しでは、解放の窓と秘密の窓をとおしてしか自分が見えていません。別の図で書くとこんな感じです。

あなたの内面からはあなたの白い部分しか見えていません。反対側にはあなたには見えてないけど、他人には見えている面があるのです。
自分一人でいくら棚卸しをしても十分ではないことがわかっていただけましたか?
さっき「だから何なの?」と感じた人はある意味、自分で見える範囲のことは十分に分かっていて新たな発見がなかった人です。
でも「お金にルーズ」と言われればドキッとしますよね?これは新たな発見です。
「お金にルーズ」なら、起業したときにお金の管理に気をつけなければいけませんし、誰かに頼んだ方がいいかもしれません。
また「お金にルーズ」というショッキングな(笑)例を出しましたが、例えば「頼りがいがある」という自分では気づいていない特徴があるかもしれません。
起業するに当たって、その長所を活かさない理由はありません。自分のキャッチコピーにも使えますしね。
この盲点の窓を開放の窓にするためには、人とたくさん会話をして自分を理解してもらい、その人に自分がどう見えているかを聞くしかありません。
注意が必要なのは、信頼できる人と話をしてネガティブな面も教えてもらうことです。相手が気を遣ってネガティブな面を教えてくれないと価値が半減します。
コーチングでも盲点の窓を開くことができます。コーチングでコーチと密なコミュニケーションを続けると、コーチにはあなたの盲点の窓が見えてきます。
もちろん、コーチはポジティブな面もネガティブな面もお話ししますよ。