自分が主役にならないようにする時ってありますよね。
コーチングなんかは、まさしくクライアントが主役ですし、仕事で後輩に「任せてみよう」と思ったときもそうです。
でも
そんなことを言いながら、結局、自分が主役になってしまう時もあるでしょう?
私の場合の例をちょっと書いてみます。会議を後輩に任せてみようと思ったときのことです。
最初はおとなしく聞いていました
でも、事件(?)はファシリテーションした事から始まりました。
議論が煮詰まってきて、先に進まなくなってしまったときに、思わず新たな切り口のヒントを口走ってしまったのです。
「これって、xxxの観点から見たらどう思う?」
ちょっと、会議の場が動いた感じがしました。そのときメンバーの一人から質問が来たので、答えました。というか私の考える「回答」を話したわけです。
そうすると、また別の質問が来ました。
そのようなやり取りをしているうちに、立ち上がって、ホワイトボードで議論を整理し始めたんですね。
ふと気がつくと、会議をまとめて、次のミーティングに向けて指示まで出していました。
後半はまったくもって主役級の振る舞いでした。
さて、どこが悪かったのでしょう?
ヒントを出すのは間違ってなかったと思っています。
一番の失敗は、質問に「回答」で答えたことでした。
質問に答えるのではなく、新たな会話のきっかけにするべきでした。
「こんな質問が出たけど、xxxさんはどう思う?」
「どうして、その質問をしようと思ったの?」
ホワイトボードは?
最初、書くのは仕方がなかったと思いますが、ずっとやるのは良くなかった。
例えば、
「ちょっと立って書くのが疲れたので、xxxさん代わってくれませんか?」
とか、半分冗談めかして振れば良かったと思います。
最後の「指示」は、
「次までに何をすればいいと思う?」
と聞くべきでした。
仕切るのが好きな人は、どうしても主役のような振る舞いをしてしまいますよね。
こういう人は、ずっと後ろに引っ込んでいるのは難しいので、一度前に出たら、話の方向を他人に向けて、自分はまた引っ込むという練習をするのがいいかもしれません。
私もやってみます。