『さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~』
という本を読みました。
”さかなクン”をご存じですか?TVでもよく見かける、魚への愛と知識がハンパない人です。
別に何かを狙って読んだのではなく、「へー、あのさかなクンのこれまでの人生の話か…。ちょっと読んでみよう」ぐらいの、ごくごく軽い気持ちで読み始めたのでした。
ところが読んで気が付いたのですが、これがコーチングと深い繋がりがあったのです。
正確にはさかなクンではなく、さかなクンのお母さんが繋がっていたのです。
どういう事かといいますと…
さかなクンは、小さな時から、興味を持ったものをトコトン突き詰める性格でした。そして、やりたいことはなんとしてもやりたいと思い詰めます。
その興味は魚に向いていて、魚が関係することは何でも興味を持ち、何でもやりたがりました。
ただ、その興味の方向性やレベル、行動力は一風変わっていました。
私だったら「そんなことはやめなさい」と言ってしまいそうです。
ところが、さかなクンのお母さんはまったく否定しません。さかなクンの好奇心を摘み取るような言動は一切しません。
それどころか、お母さんはさかなクンを全力で肯定し、サポートするのです。
学校の先生がいろいろと助言するのも、さかなクンの意志を尊重して、頑としてはねのけます。
そしてさらに凄いところは、全部さかなクンに自分でやらせるのです。
大人に対する交渉ごとも全部さかなクンにやらせます。そして、やり始めたら最後までやらせるのです。
上手くいかなくても、いかない理由を自分で考えさせつつ、サポートは続けるのです。
さかなクンの「東京海洋大学に入って魚の研究をする」という夢は一度は挫けました。
でも、自分の生き方をつらぬいた結果、最終的に東京海洋大学の生徒どころか、客員准教授に就任したのです。
夢のひとつを実現したわけです。
さかなクンももちろんすごいのですが…
そうなんです。さかなクンのお母さんは超優秀なパーソナルコーチです!
クライアント(さかなクンですね)のサポートはしますが指示はしません。
クライアントが自分で考えるように仕向けます。
行動を強力に後押しします。
常にクライアントの味方です。
そして
クライアントが夢を実現することができました。
まさに教科書どおりのコーチングです。すばらしいですね!
コーチング自体に興味を持っている方、コーチングってどんなものなんだろう?と思っている方、「コーチング」の観点でこの本を読むといろいろと発見がありますよ。