傾聴では相手の言葉を否定しないことが第一原則です。これだけでも相手の信頼感を得られて、色々な話を聞かせてもらえます。
では、もっと信頼してもらうにはどうすればいいか?
それは、「相手に共感を表明すること」です。
「共感」というと難しそうに聞こえますが、実は簡単です。
気持ちを伝える
単純に、あなたの素直な気持ちをつけ加えるだけです。
「それは、すごいですね!『メチャクチャ驚きました!』」
「ぞれをやり遂げたのですか。『素直に尊敬します!』」
こんな感じで、あなたのなかに沸き起こったポジティブな感情を、正直に伝えればいいだけです。
もちろん傾聴ですので、ネガティブな感情が沸いたとしてもそれは伝えません。
つまり、別にウソをついてまでポジティブに応える必要はありません。
「なるほど。そのようにされたのですね。」
と、その時は相手の言葉を受け止めておくだけです。
受け止め感が倍増する
傾聴の基本は相手が話した内容を事実として受け止めることです。
そこにあなたの感情を乗せることで、相手の「受け止めてもらえた」という思いがより強まります。
それはそうですよね。感情を表現できるということは、しっかりと聞いていたからなんです。
その「しっかり聞いていた感」が相手に伝わって、相手は「共感してもらっている」と感じるのです。
ぜひ、立場を置き換えて想像してしてみてください。感情が加わる方が嬉しいはずです。
自分の枠を外す
「そんなに簡単にできないよ」という人。だいじょうぶです。はっきり言って慣れです。
確かに、自分の感情をそのまま口にすることに慣れていない人には、最初はハードルが高いと思います。
例えば、自分の気持ちを相手に知られるのが恥ずかしいとか、気持ちを口に出すなんてやってはいけないことだという感覚があっても不思議ではありません。
でも、全然そんなことないんですよー。ポジティブな感情であればどんどん発していきましょう!
最初は相手を喜ばしてあげようという、少し意図的なキッカケでもいいと思います。慣れてくると、自然に出てくるようになります。
これができれば、あなたの傾聴力は1レベル上がりますよ。