現代の職場で後輩の指導に悩むマネージャーにとって、先輩が「ああしろ、こうしろ」と指導する従来の「指示型」のリーダーシップは逆効果となりがちです。
最近読んだ記事で書かれていた「究極のリーダーシップとは“なにもいわないこと”」にインスパイアされ、言葉ではなく行動で示すリーダーシップについて考えてみました。
言葉より行動の影響力
多くの場合、リーダーの行動や態度は言葉以上に後輩に影響を与えます。
私自身が尊敬するリーダーを思い出してみると、その人の普段の言動から学び、自発的に真似をしたいと思った経験が確かにありました。
自発的な学びの促進
リーダーの行動を真似することは、外からの指導とは異なり、内側からの欲求に基づくため納得度が高く、モチベーションが持続しやすいです。
さらに、行動で示すリーダーシップからの学びは、後輩が自分自身をリーディングするように促すため、自己リーダーシップを強化すると考えられます。
つまり、リーダーの行動を見て学ぶということは、後輩の内発的動機付けを高め、自己リーダーシップによる柔軟な対応力を強化すると考えられます。
そして、このことから部下が継続的に成長していくことを期待できると思います。
基本的な指示と質問を組み合わせる
リーダーシップの新しい形は、言葉ではなく行動で示すことです。
ただし、本当に何も言わないわけではありません。基本的な指示やガイドラインを提供し、その上で後輩が自主的に学べる環境を整えることが求められます。
この過程では、基本的な指示だけでなく「どんな感じ?」や「進んでる?」といった質問を投げかけることが有効です。
そして、後輩が困っていると反応した時には「こうすればいい」と指示するのではなく、「僕はこうやっている」と自身の方法を共有することです。
そうすれば自ずと、後輩はリーダーの行動を観察し、自発的に学ぼうとするわけです。
親近感とリスペクトのバランス
行動を後輩からみられているというのはある意味プレッシャーになりますよね。
しかし、リーダーとしての行動は完璧である必要はありません。むしろ、適度な「隙」を見せることで、後輩との距離を縮め、親近感を持ってもらうことができるのではないでしょうか。
ただし、一線を超えるとリスペクトを失いかねないため、バランスが重要です。これは別の意味で難しい。
でも頑張ってこのバランスを保つことで、リーダーとしての信頼を維持しつつ、後輩に親しみやすさを感じてもらうことができるはずです。
結論
現代のリーダーシップは、指示型から行動で示すモデルへとシフトしていく気がします。
リーダーは自身の行動を通じてリーダーシップを示し、後輩が自発的に学び、成長する環境を作り出すことが求められます。親近感とリスペクトのバランスを取りながら、質問を活用して後輩の成長をサポートしましょう。