
「上司の考えていることが分からない。」
「部下が何を考えているか分からない。」
よく聞く言葉です。
このことをなにげに考えていて、ふと思いつきました。
「外人さんは何を考えているか分からない。」
これもよく聞く言葉ですし、わたしも子供の頃からいい大人になってもそう思っていました。
でも、ガイジンさんの友達ができると一気に考え方が変わりました。
「外人さんの考えていることは日本人と同じ!」
まあわかってみると、なんてことはない、あたりまえなんです。
言葉が違うから「分からない」と思うのはやむを得ないと思いますが、片言でも意思の疎通ができるようになると、「なんだ同じだ。」と実感することができました。
嬉しいこと、悲しいこと、恥ずかしいこと、怒ること、笑いのツボだってそんなに変わりません。
もちろん文化の違いがあるので、すべて同じだと言うつもりはないですが、普通の交流をしている中では、考え方は9割がた同じじゃないでしょうか(あくまで私の感覚です)。
この状況を最初に話にあてはめて考えると、部下の考え方も上司の考え方も、実は自分とそんなに変わらないということが分かってきます。
上司もその上司が怖いし、後輩にいいところを見せたい、自分もそうであるように、本音と建前がある訳です。
上司はより高い視点で見ているし、若手は比較的柔軟な考え方ができるかもしれません。
でも、程度の差こそあれ、でこぼこはあれ、そんなに大きくは変わらないはずです。
だから
「上司が何を考えているか分からない。」と感じたら、自分が上司と入れ替わったらどうかと想像してみる。
もしくは、ガイジンさんと友達になるときのように、部下や上司と雑談をしてみる。
そうすれば
「何を考えているか分からない」
から
「何となく考えていることが分かるような気がする」
ぐらいには変わるはずです。
だからといって、相手に遠慮したり折れたりする必要は無いと思います。
ただ確実に視点が変わるので、もし何かが停滞している状況であれば、それを打開できる可能性があります。
「み〜んな、考えていることは同じ!」
結構、いい線いってると思いませんか?