意志決定をするときは、まず選択肢をすべて出しきらないといけません。
なぜか?
出し切った達成感がないと、決断するときに迷いが生じるからです。
「あぁ…、もっと他にいい方法があったのかもしれないなぁ」
などと思い始めると、とても決められないですよね。
「よし、これですべてだ!この中に必ず最適な答えがある!」
そう思える方が断然いい決断ができると思いませんか?
闇雲に考えるだけでは混乱する
だからと言って、
「ああいうのもあるな…。おっと、こういうのもある…。いや、あれを忘れてた。」
などと、頭の中で漏れがないように考えていると、とっちらかって訳が分からなくなります。
選択肢を書き出す
だから、思いついた選択肢はすべて頭の外に書き出しましょう!
手書きならポストイット、PCやスマホなら電子付箋のアプリをつかうか、テキストのグルーピングが簡単にできる、アウトライナーのツールを使えばいいんです。
選択肢を書き出しながら、グルーピングして整理して、それを眺めながらまた新たな選択肢を思いつく…。
そう、やろうとしていることはKJ法のようなものなのです。
思いつく選択肢を書き出して眺めていると、似たようなものだったり、表面上は別物のように見えていても、実は中身は同じだったりするものがかならず出てきます。
このような整理を、単語を5個しか覚えられない人間のワーキングメモリだけで処理しようとしても、絶対無理ですよー。
だから、頭は考えるだけにして、出てきた選択肢は頭の外で「手」も一緒に使って整理してください。
コーチングにおける意志決定
もちろん、コーチングでもクライアントの意志決定のサポートを行います。
しかもコーチングでの意志決定のレベルはもう一つ上です。
なぜなら、選択肢を出す時に「話す」からです。
人に話す(説明する)ことは、書き出すよりも一段レベルが上がります。
書き出す場合が自分だけが分かればいいのに対して、話すことは相手に理解してもらわなければいけないので、よりまとまった形でのアウトプットが求められるからなんです。つまり選択肢の質が高くなるということですね。
今後決断するときは、いろいろな手段を使って、選択肢を出し切ってからにしましょうよ!