会議の司会、進行には「ファシリテーション・スキル」が必要だと言われます。また、そういうスキルを持って実際に進行する人を「ファシリテーター」と言ったりもします。
今回は少し趣向を変えて、ファシリテーターについて書いてみたいと思います。
ファシリテーターには何が求められているのでしょうか?
実は、ファシリテーターには会議の内容に対して、必ずしも深い知識が必要という訳ではありません。
逆に知らない方が変な思い込みが入らないのでいい場合もあります。
では、何をするのか?
- 客観的に発言を捉える
- 意見を整理する
- 出てきた意見をまとめる
ベースとなるのはこの3つです。
そして、ポイントはあくまで客観的に整理していくことにあります。
加えて、出席者の発言を聞きながら、誰がどんな立ち位置、志向なのかを理解して、適切な人に話題を振ります。
例えば、議論を発散させるべきフェーズでは、あえて反対の意見を持つ人に振って別の考え方を他の出席者に示すこともあります。
発言が途絶えたら、素人なので出席者に質問するのもありです。これは、出席者の中で、ある事象について実は知らなくて、困っている人の手助けにもなります。場合によっては、知らない「フリ」をすることもあります。
もちろん会議なので、最初から台本があるわけではありません。でも、その場その場で、即興の短時間のシナリオを描きながら進めていきます。
そして時間内に結論とアクションアイテムの合意まで持っていくことが役割です。
そう考えるとファシリテーターって、ちょっと面白くありませんか?