(2018年5月14日投稿の記事を改編しました)
「自分はxxxのこと知っている」という感情は誰しもが持っていることだと思います。
ただ、気をつけてください。これが結構、怪しいんです。
頭の中では十分に理路整然としていて、100%理解していると思っている事柄でも、実は細かいところが理解できていないことってあります。
この「思っている」というところがくせ者です。
脳の特性なのかどうかは分かりませんが、どうも細かいところをはしょって意識するという癖がありそうです。
では、本当に理解しているかどうやって確かめればいいでしょうか?
試しに人に説明してみてください。
結構、しどろもどろになることがあると思います。
正直、私もしょっちゅうあります。
出だしはいいんです。
ところが、途中から怪しくなってくることがあります。
別に相手から質問されているわけではないのです。
自分では順序立てて説明しているつもりなのですが、「あれ?なんでそうなるんだっけ?」とか、「さっきと矛盾していることを話しそうになっている」とか、そんな感じになってきます。
最後には、したり顔で何となく煙に巻くような感じで説明を無理矢理終わらせて、「どう?わかった?」なんて偉そうに言い放つ始末です。
相手も気を遣って「うん、まあ何となく」とか、正直でいい人は「ゴメン、まだよくわからんわ。俺が頭悪いねんな…。」とか言ってくれます。
何てことは無い、自分自身が一番良く分かってないんです(本当に申し訳ないです)
話す事はとても大事です。
このように頭の中で分かっているつもりでも、言葉にしようとすると詰まってしまうことがあります。つまり脳がはしょっている部分が露呈するのです。
自分が分かったつもりになっていることがあれば、親しい人に事情を話して試しに説明してみるのがいいです。
しどろもどろになったら「ゴメン、自分でもちゃんと理解してなかったわ」と言って、終わらせればいいんです。
それが相手に申し訳ないなら、一人で「書いて」みます。
書くことは話すよりも整理には向いています。文章の場合、理路整然としていなければ、理解できませんからね。
企画アイデアでもビジネスプランでもいいので、一度人に話してみてください。もしかすると足らない部分が見えてくるかもしれません。
さらに一歩踏み込むと、知っているつもりでも、行動してみるとまた別の足らない部分が見えてきます。机上の話と実践の違いと言ってもいいですね。
「話す」「書く」「行動する」というのは大事なことがおわかり頂けたかと思います。
コーチングも「話す」です。コンサルテーションとは違い、コーチングではクライアントの方が話します。話すことによって自分の思いや考えが整理されてくるのです。
またコーチは「行動する」ことを後押しします。クライアントの方の話したことから、具体的な行動を導きそれをサポートします。