Sophie JanottaによるPixabayからの画像
部下や後輩を指導するときに、「ああしなさい」「こうしなさい」と言わない方法があります。
それは
質問攻めにする
です。
「詰問」や「尋問」でないことに注意してください。
そして、「質問で追い込む」のではなく「わからないから教えて欲しい」という雰囲気を作らないといけません。
かなり難しいです。
先輩が「質問」すると、どうしても相手が萎縮します。典型的な聞き方が
「どうしてそんなことをしたんだ!!」
これ、文体は質問ですが、ニュアンスは詰問、もしくは威嚇ですよね。
「どうして、そうしたんだろう?」
こんな感じです。うーん、文字で書くとニュアンスが伝わっているか不安になりますね。
極端にデフォルメすると、子供がお母さんに「ねーねー、どうしてそうしたのー?」と聞く感じです。
先輩自身が状況を理解していなくて、”教えて欲しい”と思っている雰囲気を作ることが大事です。
レポートなどの提出物についてはもう少しハードルが下がります。
「これは、どういう意味?」
「どうして、こう言えるの?」
この場合も”わからないから教えて”というスタンスです。
相手に徹底的に喋らせる
このやり方で部下や後輩に質問を繰り返し、徹底的に話してもらいます。
あなたは指導したいと思っているので、問題点は認識しているはずです。その問題点に相手が気づくように質問を繰り返すのです。
結構難しいです。
「ああしなさい」「こうしなさい」
と言う方が圧倒的に楽です。時間もかかりません。
でも、相手が自分で気づく方が、そして自分の口から問題点を喋る方が、はるかに理解度と納得度が高いです。
実は、あなたが問題点まで完全に質問で誘導しなくても、相手が喋っているうちに自ずとゴールに近づいていきます。
「あっ、そうか!」とか「え!」という言葉を発して相手が自分で気づけば大成功です。
話すことの重要性
頭の中を整理する方法は
- 書き出す
- 話す
- 他の人に教える
です。
指導の場合、相手が頭の中で正しいと思っていたことを、整理することで間違いに気づいてもらうということです。
レポートなどの場合は「書き出し」ても上手くいってないので、「話す」ことが大事です。
ぜひ、試してみてください。
もちろん、この方法は相手と最低限の信頼関係が結べていることが前提です。
そういう意味でも普段から信頼関係を結ぶための会話をしておくことが重要ですね。