あるある話。
普段使っている道で、ふと気が付くと工事中で足場が組まれて中が見えなくなっている。
「あれ?ここって前は何だったんだっけ?」
毎日見ていたはずなのに、まったく頭に入っていない。
あって当然の物は、逆に頭が認識しなくなっている。
水が流れ続けていると、それが当然のように感じられるようになる。
最初は「風流でいいな」「癒される」と言っていても。それがずっと続くと水が流れていることを意識しなくなる。せせらぎの音さえ意識の外になる。
何かトラブルが発生して水の流れが途絶えて初めて気が付く。
同じことを続けることはそれはそれで大切なことだが、外に対して影響力を及ぼそうと思っている時には、逆効果になることもある。
一度中断する、別のことをしてみるなどの工夫が必要。
言葉も同じ。話し続けているとだんだんと聞いてもらえなくなる。講演会などでは注意すべきポイント。
よっぽど面白かったり、ためになる話でない限り、話し続けているとだんだん集中されなくなってくる。
人を怒ったり、指導しているときも同じ。一方的に怒っていると相手が麻痺してくる。
どうするか?
簡単なのは「黙る」。
沈黙は間が持たない気がするが、あえて「間」を置いてみる。
そうすると、相手の集中がフッと戻ってくる。
その時に間髪入れず相手に話を振る。相手が考えるようなことを言う。
フッと戻った瞬間なので、相手の中によりいっそう入り込めます。