
発想法として有名なものに「オズボーンのチェックリスト」というものがあります。
「大きくしてみたら?」「逆にしてみたら?」というような、視点を変えるキーワードがリストされています。
ただチェックリストを使ってもなかなか思いつかないときは…。
良いアイデアが浮かばない時は、逆に最悪のアイデアを出してみるといい
Jon Bellさんのグループでは、脳を刺激するのにあるハンバーガーショップをよく使っているそうです。
(会社の同僚とどこへランチへ行くか決めかねていて) もうマクドナルドに行くしかないということになりそうになると、なんとも不思議なことに、全会一致で誰もが賛成するようなより良いランチのアイデアが出てきます! まったく面白いことが起こるものです。 思いつく限りの最悪のアイデアを何とか打ち破ろうとするかのように、みんなの熱い議論が始まり、人間は突如としてクリエイティブになるのです。 私はこの、人間は良くないアイデアを避けたいがために、良いアイデアを思いつくようになるという現象を、マクドナルド理論と呼んでいます。
ネットで見つけた記事ですが、私はまだ試してみてません。
ただ思うに、この「マクドナルド理論」は視点を変えるというよりも、停滞している雰囲気を変える力があるのだと思います。
一人ではなくグループで考えているときに、どうにもこうにも場が固まってしまう時はあります。発言も無くなって「うーむ」という声しか聞こえなくなっているときです。
一度、このような状況になるとよほどいいアイデアが出ないと、場の雰囲気は変わりません。
そう言う状況をぶちこわすためにあえて最悪のアイデアを出してみるというのはアリだろう感じました。
“アイスブレイク”という場を和ます手法?がありますが、むしろマクドナルド理論の方が”ブレイク”という雰囲気は合っているのではないかとも思います。
例えば、新商品のプロモーションをどうするかについて議論しているときに「Webにバナー広告を出す?」「思い切ってTV-CMをやってみる」とかいいながらも硬直状態に陥ってしまった時に、
「いいアイデアが出ないようなら、我々が家に帰らず、全ての都道府県を巡業しながらキャンペーンをするしかない!」
のような提案をしてしまう感じです(巡業が好きなチームには通用しません)。
巡業がいやなので、そこで頭が働き出し、なんとか自分たちが行かないでいいようなことを考えはじめそうです。
地方のお店と協業して、インターネットを使ったストリーミングで行かずともキャンペーンができるとか、それだったら全国を繋いで同時ストリーミングやってみるとか、双方向でコミュニケーションしながらとか、いろいろ出てきそうです。
「窮鼠猫を噛む」や「火事場の馬鹿力」ではないですが、身の危険(大袈裟 !!)を感じると、いいアイデアが絞り出されそうです。
機会があればためしてみることにします。