(2018年12月7日投稿の記事を改編しました)
ポジティブ・シンキングとかポジティブ思考とか言われるものがあります。
物事をなんでも前向きに考えることです。
「まあ、いいか」とか「大丈夫、大丈夫!」とか「何とかなるさ」と言葉とセットで語られることが多いですね。
そしてさらにポジティブな言葉があります。
「ツイてる」
という一言です。
視点を変える
「まあ、いいか」がネガティブなことをしなやかにスルーするのに対して、「ツイてる」は事実の受け止め方を変えているのですね。
例えばAmazonで買おうと思っていたスマートフォンが品切れになったとき、「あーあ、手に入れるのが遅くなる」という視点から、「よし、これを機にもう少し他の機種も調べて比べてみよう。もっといい機種があるかも」という視点に切り替えることでポジティブ思考に持っていく訳です。
そう思うと本当にツイてるという気になりそうです。
実はこれは脳科学的にには「リフレーミング」と呼ばれる考え方なんです。
「品切れ」という事実をどんな枠(フレーム)から見るかによって、受け止め方が全然変わってくるというものです。
つまり「入手時期」という枠で見るか、「検討時間」という枠で見るか。
ただ、この枠を切り替えるのはなかなか大変です。
ある事実に対してどの枠を使うかは、それまで各個人で刷り込まれてきているからです。
それを訓練する一つの方法があります。
それはとりあえず先に「ツイてる」と言ってしまうことです。
先に言ってしまうと、脳はどう考えれば「ツイてる」のか考え始めます。そうすることで強引に枠を変えるわけです。
ちなみに、この「枠を変える」「視点を変える」というものは、コーチングのセッションでもとても重要な働きをします。
考えが行き詰まっているときは、大抵視点が固定化・硬直化しています。ある視点で先に進めなくなってしまったら、それ以上いくら考えても無理です。
でも、視点を変えると「え?」と思うぐらい新たな考えが浮かびます。
コーチは、適切な「質問」を客観的にクライアントに投げかけることで視点を変える事ができるんです。
ちなみに、わたしも「ツイてる」と言うことを意識してます。
ただし、関西人なので「ええ感じや!」とつぶやきます(笑)。