
課題解決のためにお客さんや部下へのインタビューを終えて、スッキリしない経験をしたことはありませんか?
いろいろと話はしたけど、何か結論がモヤっとしている感覚です。
ちなみに、「解像度を上げる」という言葉があります。
このモヤッとしている感覚は、「事実」と「事実ではないもの」の境界が曖昧になっているのかも。そして、そのために解像度が下がっているのかもしれません。
今回は、「事実」と「感想」や「意見」の違いについて考えます。そして、インタビューの結果から正しい結論を導く方法について考えてみます。
事実と感想/意見。その違い
まず、インタビュー結果のモヤモヤ感を解消するためには、「事実」と「感想」/「意見」を区別することが重要です。
何が事実であり、何が個人の主観なのかを明確に区別します。それが、課題解決において大きな役割を果たします。
- 事実: これは客観的な情報で、真実で揺るぎないものです。相手の話が事実であるかどうかを常に確認しましょう。
- 感想や意見: これは個人の主観に基づいた情報で、人によって異なることがあります。感想や意見を元にして何かを決定するのはリスクが高いので注意が必要です。
意見や感想を活用する方法
ただし、感想や意見を無視するのではなく、上手に活用することも重要です。
例えば、ある商品に関するインタビューで「xxxがとても使いづらい。操作を迷ってしまう。このようにすればもっと便利なのに。」という答えが得られた場合、これは感想や意見です。
これを「事実」と勘違いしていきなり改良を始めるのは得策ではありません。
まずは、この感想を「参考にして」検討を始めます。そして、以下のステップで問題の輪郭を明確にしましょう。
- 他の人にも聞く: 同じ感想を持つ人が多いのか、それとも少数派なのかを確認しましょう。多くの人が同様の感想を持つ場合、問題は重要かつ共通のものと言えるでしょう。
- 「なぜ」を追求する: なぜその商品が使いづらいのかを調査しましょう。例えば、「他の機能を使う時と手順が異なる」という具体的な「事実」を見つけることができれば、問題の解決に向けた具体的な手段が明らかになります。
結論
「事実」と「感想」や「意見」の違いを理解し、適切に活用することで、インタビューから正しい結果を導くことができます。
感想や意見は重要な情報源であり、問題解決の手助けとなりますが、それを事実と混同しないことが鍵です。
輪郭がはっきりしない課題に対処する際に、このアプローチを活用して問題の解像度を上げてから課題を探索し、効果的な解決策を見つけていきましょう。