ビジネスアイデアをうまく転用する方法

カミソリのビジネスアイデアを抽象化したらインクジェットプリンタのビジネスモデルになりました。

アイデアを生み出すことは、ビジネスの成功において非常に重要です。
しかし、アイデアを考えるのは簡単ではありません。

ここでは、アイデア発想のヒントとして、アイデアを抽象化して別の領域に適用する方法を探ります。

ベースとなるアイデアと抽象化

例えば、電気式ではない髭剃り(カミソリ)を考えてみます。

この製品は刃を交換しながら使います。本体は安価なのですが、交換の刃は高額です。これは「交換刃で儲けるビジネス」
ですね。

このビジネスのアイデアを抽象化すると以下のようになります。
「初期費用を安価にして顧客を引き込み、継続料金で利益を上げる仕組み」
ですね。

それでは、他の領域にこのアイデアを応用している例を探してみましょう。

そう。消費者向けのインクジェットプリンターがこのアイデアを応用しています。

プリンター本体は安価ですが、替えインクの価格は驚くほど高額です。つまり、プリンター製造業者は本体よりもインクの販売で利益を上げています。

ちなみに、このような儲けの構造なので、プリンターメーカーにとって「互換インク」は脅威です。儲けるべきところでお金を取れないと、ビジネスが大赤字になってしまいますから。

抽象化の方法

抽象化は、アイデアの本質を見つけるプロセスです。

これを行うために、
「それって、つまり?」
という質問を使うことが役立ちます。これを使ってみましょう。

例えば、私は手ぶらのデイキャンプを経験しました。

自然の中でリラックスしたいが、テントを設営したり料理をすることにはあまり興味がない私にとって、このサービスは理想的でした。
車でキャンプサイトまで乗り付け、道具はすべてレンタルでき、お昼ご飯は施設内のショップで購入できます。

このサービスの本質は何でしょうか?「それって、つまり?」と考えると、以下のようになります。

つまり、
「一番やりたいことだけに焦点を当て、それ以外の作業をサポートする。」
ということですね。

他の分野への適用

このアイデアを新たな分野に適用することを考えてみましょう。例えば「研修ビジネス」に適用したらどうなるでしょうか?

自分のスキルを人に伝えることには自信があるが、告知や運用に自信がない人がいるとします。

その方のために、研修の本番以外の作業を一括してサポートするビジネスが考えられますね。
例えば、告知、集客、集金、資料配布などをプロフェッショナルが請け負い、スキルを伝えたい人を本番に集中できるようにしてあげるサービスです。

実際には、このケースではビジネス性などツッコミどころはいろいろとあると思います。
ただこのように、アイデアを抽象化し異なる分野に適用する方法は、創造的な発想を養うための有効だと思います。

日常的にこの方法を実践し、異なる視点からアイデアを探求する癖をつけておくことで、新たなビジネスアイデアを発見できるはずです。

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