上司は何でも知っている?

コミュニケーションでもコーチングでも「傾聴」は大事なキーワードです。

でも、なかなか実行できません。上司と部下の関係ではそれがさらに悪くなる傾向があります。


リーダーはなぜ話を聴かないのか

それにしても、リーダーはなぜ話を聞こうとしないのでしょうか?

著者によれば、もっとも本質的な理由は、リーダーが相手の心を読めると思っているから。相手がなにをいおうとしているのか、いう前からわかっているつもりでいるということです。

ある調査で、人はふだんから「自分は他人の考えていることがよくわかる」と、自分の聞く力を過大評価していることが判明した。自分の基準で相手を解釈しているわけだ。

だが、この調査の参加者は、他人の考えを読み誤っていたうえに、自分が思い違いをしていることにも気づいていなかった。

lifehackerより引用


引用した記事は、『EINSTEIN’S BOSS アインシュタインズ・ボス 「天才部下」を率いて、最強チームをつくる10のルール』という本の紹介記事です。

これの「リーダーが相手の心を読めると思っているから」という部分に惹かれました。

上司と部下の関係性では、どうしても上司は部下よりも自分の方が物知りだと思いがちです。だから話を聴く前から、相手の言うことが大体わかっている「つもり」になります。

そう思ってしまうと「傾聴」からはほど遠いコミュニケーションになります。

自分が分かっていると思い込んでいるので、相手の言っていることを上っ面しか聞きませんし、聞きながら(聞くふりをしながら)、次に自分が言おうとしていることを考えてしまいます。

間違った理解に対して意見をいうことになるので、相手(部下)からすると、「この人は何を言っているのか?全然トンチンカンなことを言っている!」となって、ミスコミュニケーションが発生するわけです。

謙虚になる

こんなトラブルを防ぐためには、シンプルに謙虚になって相手と接することです。

リーダーシップと謙虚は相反するものではないと思います。リーディングすることは「偉いこと」と勘違いしてはいけないですね。