相手からのコメントを受け取る際に、表層的なコミュニケーションにとどまることは避けるべきです。
単純な
「どう思いますか?」
に対して
「いいと思います」
という返答では、相手の真意が分からないことがあります。
しかし、正直な答をあえて求めることも上手くありません。
このような場面で効果的なアプローチは、話題を掘り下げて具体的な情報を引き出すことです。
本記事では、会話を掘り下げることの重要性と具体的な質問例について探っていきます。
相手の真意を確認するための掘り下げ
相手が真剣に応えているのかを確認するためには、表層的な部分にとどまらず、具体的な情報を引き出すことが重要です。たとえば、
- 「どういうところをよいと思ってくれましたか?」
- 「それはなぜですか?」
- 「何か、追加で希望することはありますか?」
などの質問を活用しましょう。
本当に肯定的な意見であれば、掘り下げた質問に対して具体的な回答が得られるはずです。
逆に、言い淀んだり、答えが曖昧であれば、相手が本当は真剣に評価してくれていない可能性があります。
反応のスピードだけで判断しない
相手が真剣に考えている場合、反応が遅くても、真剣に考えている可能性があるため、判断を急ぐべきではありません。
相手の言葉の行間を感じ取ることや、対面での会話であれば相手の表情や身振り手振りも参考になります。
全体のコンテクストを理解し、相手の真意を見極めましょう。
課題解決への応用
課題解決においても、会話を掘り下げることは非常に有用です。
特に、相手が課題を認識しているかどうかを判断する際や、具体的な課題を特定する際に活用できます。
相手から「xxxがやりづらいんです」というような抽象的な課題の報告を受けた場合、それが本当に相手の認識としてどのような課題なのかを探る必要があります。
この時、掘り下げる質問が役立ちます。
「やりづらいとは具体的にどんな感じにやりづらいのですか?」
と尋ねてみてください。
他にも
「xxxが必要以上に時間がかかっているようなのです」
という報告があった場合、
「本当だったらどれぐらいの時間でできるはずなのですか?」
などと具体的な情報を引き出しましょう。
こうした質問によって、相手が課題を具体的に認識しているかどうかを見極めることができます。
さらに掘り下げることで、具体的な課題を特定することができます。例えば、
「どの部分で時間がかかっているのですか?」や
「なぜその作業に時間がかかるのですか?」
などの質問を通じて、本質的な課題が浮き彫りになるはずです。
会話を掘り下げることは、課題解決において相手の認識や具体的な問題の把握に役立ちます。
適切な質問を通じて、深い洞察を得ることができるため、より効果的な解決策を見つけることが可能です。