問題と課題の定義の違いについて色々説があることはご存じですか?
「え?二つは違うの?」
と思った方もいらっしゃると思います。私も前はそうでしたから。
ネットには色々な定義がありますが、私が一番しっくりきているのは次の定義です。
- 問題:あるべき状態と現状のギャップ
- 課題:ギャップを乗り越える時に解決しなければいけないこと。一つの問題に複数あるかもしれない。
「問題」の方が先に考えることになります。
そして、この考え方でスタートするならば、[あるべき状態](ゴールイメージ)が何であるかをはっきりさせておくことが、とても重要です。
特にチームで[課題解決]を進めていくときは、チームで正しいゴールイメージを共有しておかないと、途中で発散してしまいます。
本当の問題は何か?
例えば、「売上高が上がらないこと」について考えてみたいと思います。
「売り上げが上がらない」と言うのが本当の問題でしょうか?
「あるべき状態と現状のギャップ」と言う視点で考えてみると、「あるべき姿」は何でしょう?それと比べて現状は?
例えば、
「[競合]にはない価値があるので、マーケットシェア50%を超えてもいいはずなのに、今は30%だ。」
とか
「ジェンダーフリーの商品のはずなのに、購入者はほとんど女性だ。」
だったりしませんか?売上高が上がらないのは、これらの結果ではありませんか?
そう考えると、問題は「売上高が上がらないこと」ではなく、
「マーケットシェアが上がらない」
や
「男性顧客が増えない」
ということになります。
課題設定と解決策
もし、問題がマーケットシェアだとすると、課題は
「他者と差別化できる価値が正しく伝わっていない」
となり、課題解決は例えば広告を変えるとかが考えられます。
もし、問題が男性顧客のことだとすると、課題は
「男性が買いづらい」
となり、課題解決は売り場を考えるとかが考えられます。
どうでしょうか?問題の捉え方で見えてくる課題が変わって、解決策も全然違うと思いませんか?
問題の捉え方の変化は、コーチとの会話の中でも生まれてきます。
課題解決でお困りの時はご相談ください。