ブレインストーミングの時には「人の意見を否定しない」というルールがあります。でも「否定しない」とすると、どんな発言がいいのでしょう?
人のアイデアを殺すな。会議・アイデア出しが劇的に変わる「拡散思考」と「収束思考」
例えば、文房具メーカーが自社にない新製品を企画するとき。
(中略)
もし全員が「拡散」を意識して否定しなかったら、こうなるかもしれません。
A:金でできたスマホケース作ったら面白いですね!
B:いいね!金といえばさ、オリンピック選手ってどんなスマホケース使ってるんだろ?
C:いいねぇ。ところでサッカーワールドカップ見た?激しい運動してるのに彼ら髪型くずれないね?
A:あーいいね!うちの接着ノリの技術で、整髪料つくれないかな?検討しようよ。
B;いいね!整髪料!その発想はなかった!
引用させてもらったブログの例はとてもわかりやすいと思います。
「スマホケース」->「金」->「金メダル」->「オリンピック」->「ワールドカップ」->「激しい運動」->「整髪料」
という流れです。
「否定するのではなくてアイデアを載せていく」とよく言われますが、「載せていく」という感覚が掴みにくいですね。
でも、この例を見ると「載せていく」というより「関連づけていく」というイメージです。ほとんど雑談ですよね。
でも、私はこれぐらい気楽に話をしている方がいいアイデアが出ると思います。実際、私もお茶を飲みながら友達と馬鹿話をしていて面白いアイデアが出たことがあります。
こういう雑談っぽいブレインストーミングの欠点は、ついついアウトプットを残すことを忘れてしまうことです。上記の例だと「接着ノリで整髪料」をメンバーの見えるところに書き出すことが重要です。
そのためには、ファシリテーターが盛り上がりの中にも冷静さを保ちつつ、すかさずホワイトボードや付箋に書き記すことを忘れてはいけません。
いいアイデアが出たら、「みんなでファシリテーターを指さす」というルールを作ってもいいですね。そうすればファシリテーターがうっかりしていても忘れないでしょう。