自分を客観視できることは重要です。
言い換えると、常に主観的に考えてしまうのは危険です。
例えば、「ある感情」をあまりにも主観的に捉えてしまうとよくない時があります。
「悪い感情」を主観的に捉えすぎると、その感情と一緒に落ち込んでいってしまうという、スパイラルダウンに陥ります。
逆に「良い感情」の場合ですと、行き過ぎると「調子に乗って」しまうことがあります。これはこれで、今後の自分の行動やまわりに与える影響を考えると、リスクがあります。
なので、自分を客観視するテクニックをお伝えします。
客観視するための方法
例えば、悲しいときに「悪い感情」を客観視してみます。
自分の気持ちを声に出して言ってみてください(人のいないところで)。
この時、主語は「私」です。でも他人を見るような感じて言ってみてください。
「私は悲しい」ではありません。例えば、
「私は悲しんでいる」です。
「私は悲しい」と「私は悲しんでいる」は、言葉で書くとちょっとの違いだけど、視点は大きく異なっています。まさに、自分を他人のように見て話している感じです。
まずは、この言葉を発して、自分自身を客観的な視点に移動させてください。
これで少しは冷静になれたはずです。さらに客観的になるには自分を分析すればいいんです。
自分の感情に興味を持つ
どうして悲しいとおもっているんだろう?
何がそんなに嬉しい?
例えば悲しいときを例に挙げてみましょう。
「上司に罵倒されて悲しい」
なぜ?
よくよく考えると、上司の言葉遣いが威圧的でそれが怖くて悲しくなった。
そうではなくて、上司からできていないことを鋭く突かれて、「もっともだ。自分には能力が無い。」と感じたから悲しかった。
このように客観的に分析してみると、自分についていろんな事が分かってきます。
「自分は脅されるのが苦手なんだ」
とか
「自分の弱さを認識するのが悲しいんだ」
とかです。
自分の感情に興味を持って分析して「新たな気付き」があると、悲しみの中にも、何か得られるものがあって心が落ち着きませんか?
ここで終わってもいいし、もっと活用してもいいでしょう。
例えば、同じ上司がまた強い口調で話してきたら、「ああ、自分は多分悲しくなる…」と予測すれば、心の準備ができます。
さらに、「自分は口調におびえているだけなので、嵐が過ぎ去れば大丈夫だ!あとは普通に戻る。」と考えることもできます。
こんな感じで、自分の感情を客観的に受け止めて分析することによって、プラスの方向に持っていくことができます。
ちなみにライフコーチとの対話では、コーチの質問をきっかけにして自分を客観的に見つめることができるようになりますよ。