
セミナーで、多くの人の前で話すシーンを想像してください。
緊張しますよね。
そして、その緊張が伝わっているのか…場も堅い雰囲気です。
ジョークで笑いを取ろうと思ったけど、そんなスキルもない。
なんとか聴衆をリラックスさせたい
さて、どうしましょうか?
言葉のやり取りが壁を取り払う
こういう時は、自分が話せば話すほど、思ったような場の雰囲気にはなりません。
聴衆に「話して」もらうようにします。
どのように話してもらうか?
「誰でも答えられるような簡単な質問」に、誰かを指名して答えてもらうだけです。
Zoomだったら名前が見えていますので「秋吉さん、どうですか?」と問いかけます。
リアルの会場なら、「前列のブルーのスーツを着ておられる、あなた。そう、あなたです。」のような感じです。
相手の方が何を答えても、オウム返しをして「なるほど」とか「それはいいですね」と添えるだけです。
問いかけは何でもいいですけど、少しはセミナーに繋がるものがいいと思います。でも「簡単」で「誰でも答えられるもの」であることが必要です。
例えば

自由

自由ですか。なるほど、自由とはいい響きですね。
という感じです。

自由になったらどんなことがしたいですか?

旅行に行きたいです

旅行、いいですね。私も大好きです。私はニュージーランドに行きたいです。
このぐらい繋げてもいいです。
この時に注意が必要なのは、複数人に聞くという事です。3人ぐらいが適切ではないでしょうか。
このように3人と言葉のやり取りをするだけで、場の空気が「流れる」ようになります。まさに「硬直」から「流動」です。
不思議ですね。別に目に見えるわけではありませんが、言葉の流れが固まっていた場を崩していく感じです。
一対一のコミュニケーションでもそうですが、人は聞くばかりだとどうしても身構えてしまいます。最悪、見えない壁を作ってしまうこともあります。
でも、言葉を出そうとする時は、見えない壁を外さないといけません。つまり、「相手が」話すことによって、見えない壁が取り除かれることになります。
こんな感じで3人ぐらいに話してもらうと、話してない人もつられて「壁」を下げ始めます。そうすると場が柔らかくなるんですね。
信頼関係を結ぶ
もう一つは信頼関係の構築です。
知らない人と会う前は緊張しますよね。でも、会って少しでも会話をすると緊張がほどけます。
これは相手と少なからず信頼関係が構築できるからです。
もちろん、ふたことみこと会話するぐらいで100%の信頼という訳にはいきませんが、0%ではないことは確かです。この0%か、そうでないかというところは大きいです。
会話をする事によって、ほんの少しでも相手との信頼関係が生まれれば、それ以降のセミナーにおける、相手の共感度は変わってきます。
こんな感じで、セミナーの冒頭で簡単に出席者とお話をすると、場が流れるようになります。
ぜひ、一度お試しください。
定年、という言葉から何を連想されますか?